第130回
シンガポールの株式市場
時価総額は数十兆円あり、
フィリピン・タイ・インドネシアと比べると大きな市場です。
ここは金融や不動産の企業が多く上場されています。
上場企業数はメインボード400社と
二部市場にあたるSESDAQに123社。(SGX集計2003年3月末)
政府は1993年のシンガポールテレコムの民営化から
個人株主作りには熱心ですが国際的な国ですので、
法人・機関投資家と海外投資家の株主が多いようです。
政府は
安い法人税や各国との積極的な自由貿易協定(FTA)によって
経済が活性化されるべく努力しています。
最近の動きでは、外国企業の上場が増えています。
上場している外国企業は2003年9月末現在で100数社。
うち27社が中国大陸企業、42社が香港企業、
7社が台湾企業となっています。
金融街は固まっています。
空港からMRTと呼ばれる電車に乗り、
「ラッフルズ プレイス」(RUFFLES PLACE)駅を降りて
南の出口から出れば金融機関が集まる場所です。
西へ数分歩けば証券取引所があります。
そこから南へ伸びるセシルストリート(CECIL STREET)も
金融機関が多い通りです。
証券取引所と同じビルにサービスセンターがあります。
小規模で有料ですので私はまだ利用したことはありません。
日本から証券取引所(http://www.ses.com.sg/)の
ホームページを見るほうが多くの情報が得られそうに感じます。
シンガポールで証券口座を開くときの留意点を
若干お伝えします。
1.シンガポールでは
証券は公的機関(CDP)によって集中保管されます。
そのため証券会社の口座と保管する機関を
連結(リンク)するための書類を書く必要があります。
2.配当を小切手でなく、
証券会社の口座や現地の銀行で受け取りたい場合は、
その旨の委任状を提出する必要があります。
3.米国株式の取引も希望する場合は、
「W-8BEN」等の専用書類の提出が必要なので
その旨証券会社に伝える必要があります。
(参考になる証券会社のホームページ)
フィリップ証券(http://www.poems.com.sg/)
画面の見方がやや難しい気がします。
米国を含め多くの国の株式を取り扱っています。
Kim Eng証券(http://www.ongline.com/)
ホームページは見やすいのですが
インターネット取引での取り扱いは
シンガポールとマレーシアのみです。
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