第129回
シンガポール
シンガポールは淡路島ほどの小さな国です。
そんな小さな国にどうして
チャンギ空港のような広い空港ができるのか不思議です。
資源がなく小さな国ゆえ、明確な政策が持ちやすいのでしょうか。
この国には中央年金基金(CPF)によって行われる
国民の強制貯蓄制度があります。
ゆえに土地が狭いにも関わらず、持家は手に入りやすく
持家率は9割を突破しています。
現在はこの強制貯蓄には
雇用主が給料の13%、従業員が給料の20%を拠出しています。
日本の年金制度は途中でお金を引き出すことができませんが、
シンガポールでは可能です。
加入者が年金用の貯蓄口座と
医療用や住宅購入・学資として中途で引き出せる口座に
分けて積立てをしており、
一定の条件に合う使い道であればお金を引き出せます。
また、口座所有者は、自分の資金の一部を
公認ファンド・マネージャーを選択して
管理してもらうことができます。
生活の不安が少ないためでしょうか。
華人の多い国の株式市場に見られるような
鉄火場的な雰囲気は見られません。
証券会社も投資家もスマートな印象を受けます。
人が住むには少し人工的過ぎて、規制の多い国ですが、
お金が住むにはなかなか居心地が良いところに見えます。
外貨規制が存在しないため、お金が自由に出入りできます。
インターネットで銀行へ指示を出せば
お金はその日のうちにでも世界中に飛んで行くのです。
資産運用のハブ(活動の中心)としてなら、
アジアでは日本や香港と並んで利用価値があるように思えます。
そういう意味では、ここに証券口座や銀行口座を
持つのも一考に価するように思います。
この国は、経済に占める貿易の割合が大きく、
国際的な景気変動の波を大きく受けます。
しかし、この国の上場企業を通してのアジア各国への投資や
この国の証券会社を通しての各国市場への投資とか、
利用法はいろいろとありそうです。
地元では有名な銀行がいくつかありますが、
日本人になじみのある国際的な銀行は
シティバンクやHSBC銀行でしょうか。
(銀行のホームページ)
シティバンク(http://www.citibank.com/)
HSBC銀行(http://www.hsbc.com.sg/)
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