第128回
アジア調査徒然話:コンドミニアムを見に行く
バンコック都心から東に行くと「バン・カピ」という
町があります。
セントラル・ワールド・プラザ
(旧ワールド・トレード・センター)の横の
センセープ運河から舟に乗れば、約30分でこの街に着きます。
運河を走る舟は便利なのですが
観光客が乗るのにはちょっと勇気がいります。
運河の水は決してきれいと言えません。
また、乗り降りは気合を入れてかからないと
運河に落ちるのではないかと思ってしまいます。
バンコックは、水の都で
つい100年も前までは陸路よりも水路が主要な通路でした。
高架電車ができて、また2004年には地下鉄も通りますが、
今でもチャオプラヤ河や他の運河では、
渋滞とは無縁の交通機関として舟が走っています。
この「バン・カピ」のモール(大型ショッピングセンター)
の横に住んでいる日本人のかたから
「コンドミニアム(マンション)で売りに出ている物件がある」
との話を聞き、見に行きました。
築10年ほどのマンションですが、しっかりとした建物に見えます。
8階の南東の角部屋で、窓から見える風景は悪くありません。
60平米の2部屋で立派なエアコンやクローゼット
などの家具がついています。
「値段は?」というとこれが90万バーツだそうです。
日本円に換算して300万円以下で
こんな快適そうな部屋が買えるのかとびっくりしました。
※ タイでは外国人は土地付き住宅を購入することは
できませんが、コンドミニアムは買えます。
このマンションから毎日都心へ通うには不便かもしれませんが、
たまに都心に出るような人には快適そうです。
とても安く感じるのですが、
私には付近の相場とか不動産取引のルールとかはわかりません。
不動産についての勉強もいるように思いました。
企業への投資であれば資金は明日にでも処理できますが、
不動産の処分はそんなに簡単ではありません。
現地に強力な助っ人になる人がいなければ
やはり、腰が引けてしまうところがあります。
それにしても、魅力的なコンドミニアムでした。
|