今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第91回
日本市場で成功した人に学ぶ

われわれは工業化に成功し、
所得の高さをエンジョイしてきました。
そして東西冷戦構造の崩壊により、
旧共産圏の国が市場経済に参入しました。
今、そこの人々はうまくやれば年々豊かになれるのです。
これらの国には投資のチャンスが多くあります。
しかし環境の変化もあれば厳しい企業競争もあります。

例えば日本の高度成長期には
自動車関連やバイクの会社は無数にありましたが、
今は各業界にて熾烈な淘汰を経た勝者が残るのみです。
自転車や即席麺の業界でも同じでした。
「成長しない、または淘汰される企業」は多いのです。

よく株式の長期保有を勧める話として
「松下電産やソニーを長い間持っていたら大金になった・・」
と言われます。
しかし、宝くじに当たるより難しい話なのではないかと思います。
宝くじなら当たればそれだけでお金がもらえます。
株式の場合はうまく買えたにしても
大抵の人は売りたい気持ちを辛抱できないのではないでしょうか。

神田望氏が書かれた「兜町戦史」によると
テレビが飛ぶように売れた1959年、テレビ株は暴騰しました。
早川電気(現シャープ)の634円を筆頭に松下、八欧、
コロンビア、三洋が300円代。東芝が200円台。
1年で3.8倍〜10.6倍の値をつけました。
しかしテレビ株に次の大相場が来たのは
カラーテレビがブームになった1969年であり
10年間は鳴かず飛ばずだったとのことです。

これは良いという企業を見つけて
株価低迷や多少業績のブレなどで動揺しないような
投資方針を持つ必要もありそうです。

日本で1950〜60年代に投資を開始し、
資産運用に成功されたかたの話は参考になるでしょう。
彼らはおそらくナショナル製の自転車に乗って、
毎日、証券会社の株価ボードを見に行ったひとではないでしょう。

近くに相談できる人を持たない私は、
そんなことを思い返すたびに
邱永漢氏の著作の「株の原則」や今は残念ながら絶版の
「私の株式投資必勝法」などを本箱から取り出してきて
何回も読み返してきました。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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