今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第37回
外国人投資家という人たち

日本の株式市場でも
外国人投資家の売買に占める割合は多く
2002年では32%にのぼっています。
ちなみに証券会社の自己売買は36%です。
(出所:金融庁集計 東京・大阪・名古屋市場集計)

外国人投資家の
所有株式は18%ほどなのに売買は32%を占めるのですから
短期投資家として動いているのがわかります。
各国の株式市場で外国人投資家というときは
それはほとんど法人の機関投資家を差します。

この外国人投資家ですが
かれらの動きが株価に及ぼす影響といったら
これはすごいものがあります。
東南アジアでは
1980年代に外国から株式市場にお金が流れ、
数倍、数十倍になりました。

それはまた、逆に彼らが逃げると
株価には激震が走るということでもあります。
東南アジアの株価形成を見ていると
外国人投資家の売りが多いときは
株価指数が下がり、
買いが多いときには
株価指数が上げみんなが喜ぶという
単純な図式があります。

タイの外国人の売買内容は
F株やNVDRの集計を見れば日次でわかります。
カシコーン銀行(KBANK:旧タイファーマーズ銀行)など
の動きを見れば、
外国人がある日突然売りに回って値を下げ
慌てる地元の投資家の売りを誘うことがよくあります。

しばらくすると外国人投資家が
せっせと人が投げた株を集めていたなんてことになります。
個人投資家はカモにされている気がして
タイ人の投資家にこのことを言うのですが、
彼らはインターネットの画面を見ることは
今のところほとんどありません。

証券取引所が毎日公表してくれるこのデータは
うまく生かせていないことになります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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