第20回
いつまでも「遠くのものは避けよ」でよいか
英字新聞の
ウォールストリートジャーナルやフィナンシャルタイムズでは、
世界中の情報や株価が載っています。
残念ながら、日本語ではまだそういう新聞はありませんが、
インターネットがわれわれの情報収集や海外金融取引を
可能にしてくれました。
アジアの株式に投資するのがよいと考える理由は以下の通りです。
1.日本の成長がアジアとともにあり、
国内企業への投資だけでは不充分である。
経済のグローバル化が進み、
21世紀にはアジア・南アメリカ等の成長が予測される。
2.日本の貿易は対アジアが4割を占め、
アジア情報は地理的理由により把握しやすく
変化に迅速に対応できる。
3.日本人は、海外投資に関して
インターネットで情報入手ができる・国家による情報統制や
投資規制がない・通貨が強いなど有利な立場に立っている。
「遠くのものは避けよ」という言葉を
聞かれたことがある人も多いでしょう。
アジアは遠くの存在でしょうか。
もはや、近くのものとして考えねばならなくなりました。
いや、近くのものと感じられるよう調査が必要になったと
いうほうが正しいのかもしれません。
●ただ物価の安い国やGDP成長率の高い国の株式を
買えば良いということではありません。
国の制度や産業構造、会社の企業風土や財務状態などを調べて
投資をする必要があります。
●現在では、まだ東南アジアの株式市場は
日本から見れば不便なところです。
便利でないからこそ、株価形成の不均衡が起こっています。
また、現地の短期投資家と違う視点に立つことが
その国の市場の誤りを生かす手段となります。
●円換算で1000万円を高配当企業に投資をし、
年間7%以上の配当を保つように分散投資しておけば
配当で年間70万円。実はこれだけのお金は香港や
シンガポール・マレーシアは別として
現地での一家庭での平均所得を大幅に上回るのです。
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