今まさに芽吹こうとするアジア株を
アジア株研究家・平田さんがレポートします

第11回
アジア調査徒然話:バンコックの車とバイクの怖さ

ビジネス街の大通りでは
信号が青に変わると、
鈴鹿のオートレース場のように凄い爆音を伴い
数十台のバイクが発進します。
信号から数百メートル離れて観察すると、
自動車を置いてきぼりにしたこの一群が、
一瞬にして目の前を横切ります。
時速100km以上ではと思われる
スピード・躍動感に妙に感激してしまいます。

最近は自動車も増え、バンコック名物の渋滞が復活しました。
高架電車(BTS)や近く開通予定の地下鉄など、
どんどん便利になってはいますが、
車の増加には追いつきません。
車やバイクが真っ黒や真っ白の排気を出すことにより
大通り沿いは空気も悪く、
この国の人が歩くことを嫌がる訳が、
暑さ以外にもあることがわかります。

こういう場所では「人間が車より優先」と思っていたら、
早かれ遅かれ事故に会うでしょう。
「青信号は充分に気をつけて渡れ」
の単なる合図であって、
安全を保証してくれるわけではないのです。
自分で左折車や信号無視のバイクが来ないことを
確認して渡らなければいけないのです。

実は信号のあるところで道を横断するのは、
方向指示器を出さずに左折してくる車もあり結構危険です。
そのため、視界の利くところまで行って
左右を見回し、車が来ないのを確認して横断するのが
もっとも安全です。
が、気をつけないと今度は警察官が捕まえに来ます。
法令違反なのです。
私は道路を横断する時は、自動車・バイクと警察官の
三者に気をつけています。

「もし、車やバイクに接触されても、
いいことはひとつもないから充分注意しなさい」
とタイの友人に言われました。
事故で死者を出した場合の賠償金の多くは
10万バーツ(約30万円)程度とか。
新車を買えば日本円で150万円〜200万円くらいするのに
なんという人の命の安さ。
「アジアはいろいろ」とはいっても、
人命に関わるだけに充分な注意が必要です。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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