第3493回 ■老師のいちファンさんからのQ(質問):中国人の株取引と配当 (40代 男性)
毎日、老師のコラムを読んで 勉強させて頂いております。 本日は配当収入を念頭においた 中国株の投資について、 老師のご意見を賜りたく思います。
中国株投資では、 皆が売買差益を狙っている様子ですが、 長期に渡って 配当で報いて貰える企業に投資するスタイルは、 まだ、気が早いのでしょうか? 或いは、中国企業への投資としては、 あまり向いていないのでしょうか?
■QさんからのA(答え)
株には株価の上がり下がりの差益を稼ぐということと、 それから毎年配当がありますので、 その配当収入をあてにする という2つの面があります。 例えば東電の株を買うなんていうのは いずれも配当を期待した投資です。 株の値上がりを期待したものではなかったと思います。 じゃあそういう株が 中国にもあるかというと、 日本と違って 中国では国営ではない企業のトップは 株の過半数を支配していないと、成り立ちません。 従って自分の立場も守るために 配当したり配当しなかったりということを 政府のやり方に上手く合わせて 変えなければならないのです。 ですからあなたの様に配当をあてにしようとしていて 突然、配当が無くなるということもあり得ます。
但し、中国の場合には5%以上の配当がある 会社も実際にあるわけですから、 かりにそういうことをあてにして投資をしたとしても、 それがいつなくなるか 覚悟してやる必要があります。
2012年3月24日(土)