中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3260回
■ステイツさんからのQ(質問):「経済学者」「投資の専門家」だらけの世の中について

先生こんにちは。
いつもコラムをありがとうございます。

先日、知人に誘われてある投資家の講演会に参加したのですが、
どうも胡散臭い人で、私は途中で退席をしてしまいました。

いま、インターネットを見ますと、
「経済学者」「投資家」を名乗る方々がごまんと出てきます。
見た目は30代くらいの本当に若い方々です。

私なんかの年齢で見ておりますと、
「こんなに若くて社会経験も乏しいのに、
人様に対してお金の指南なんかできるのかな」
と思ってしまいます。

邱先生のコラムを読んで勉強しておりますが、
先生は無料なのに、
こうした方々は「有料」でコラムを配信しているのです。

何だか世の中こんなに経済学者や
投資の専門家であふれていいものなのでしょうか。

拙い質問で申し訳ございません。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。


■QさんからのA(答え)

私が50年位前に株の話をやった時は
まだコンサルタントという言葉はなかったんです。
おそらく私が一番早かったんじゃないかと思いますけど、
吉村さんという大学を9つ出た科学技術者の人と二人で
事業会社の顧問をやろうじゃないかと考えて
吉村さんのYと私のQで
「Y&Qコンサルタンツ」という会社をつくったことがあります。
でもその人は怠け者でとうとう一回も出社しなくて、
とうとう私一人でやったんですけど、
その頃はコンサルタントというと
とても珍しがられたんです。

その頃に比べると、
コンサルタントの肩書をもった人がふえて
「コンサルタント」と名前のついた名刺を
持っている人にあうと、
その肩書おやめになったらと
すすめるチャンスがふえています。

つまり、人のアドバイスができるような実力と経験がないのに、
そういう肩書さえついておれば
世間に通用すると思う方がおかしい時代になったのです。
私なら、「あ、この人目下、失業中なんだな」と
受け取ってしまいます。





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2011年8月4日(木)

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