中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第3178回
■ToraoさんからのQ(質問):凡人にはどうしても見えず…

毎日ハイハイQさん拝見させて頂いてます、ありがとうございます。

今回先生に聞きたかったことは、
先生も推奨されているハンタイについてですが、
ハンタイの主業務である食料品、日曜雑貨の輸入販売
いわゆる問屋業ですが、とても参入障壁は低く、
規制や特許や共産党との繋がりなどによる、
一切の優位性も感じられず、唯一中国人の購買力の上昇にともなう
市場の拡大の恩恵に与れるぐらいでしょうか。

私自身も中国との商売が25年程になりますが、
中国での食品の輸出入業者や問屋業は
数人の個人営業からハンタイ程度の規模の業者は
本土に限らず香 港、シンガポール、台湾、
その他アジア各国の業者も入り混じって
大変な競争にさらされてる業界ではないかと思いますが、
先生は当然そんな事はわかったうえで推奨されてると思いますが、
先生の見えているものが凡人にはどうしても見えず、
ハンタイが今後その他大勢の業者との競争に
勝ち残っていけると思われるお考えをお聞かせ頂ければと思います。


■QさんからのA(答え)

海外から食品を輸入している会社で
上場会社のスケールにあるところはそんなに多くはありません。

亨泰はその面でも毎年かなりの業績を上げている会社ですが、
他所の国から輸入していた野菜を
国内の生産に切り替えるということは、
川下の商売ですでに成り立っている会社が
川上の仕事を手がけるわけですから、
売り先の心配をしなくてもすむ分だけ有利です。
木を植えるのなら10年もかかりますが、
野菜なら半年か1年ですむわけですから、
大規模農業だけをやっている会社よりは
大きな儲けが期待できると見ています。

亨泰は最近大きな農場を2つ造りましたので、
それがプラスになるのに大体1から2年かかると見ております。
あなたのように
その1〜2年の辛抱が出来ない人からの質問が後を絶ちません。
農業に対する理解のない人や
今日買った株が明日にも化けることを期待している人は
農業の株に手を出さない方がいいと思います。





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2011年5月14日(土)

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