第2900回
■Hi-KonさんからのＱ（質問）：中国から投資を受けるには？

日本のハイテクベンチャー企業が
中国から投資を受けるにはどうすればよいか？
についてご教示をお願いします。

先生は、最近の中国投資家による外国企業買収は
技術入手が大きな目的と書かれていますが、
開発中の革新的技術
（エマージング技術、特にバイオ・メディカル領域の技術）
に対しての投資姿勢はどうなのでしょうか？
昨今の不況で日本の投資家（企業）は
ハイリスクの研究開発型ベンチャーへの投資には
全くのおよび腰です。

一方で中国の投資家（企業）は
革新的新技術への投資・獲得にも積極的であるように思え
グローバルな事業展開にも積極的に見えます。
私の関係しているベンチャー企業で、
肺がんや最近問題の慢性閉塞性肺疾患の画期的診断手段となる
世界初のガス状MRI造影剤を開発中で
研究段階から事業段階へステップアップするための
資金を集めようとしている会社があります。
この会社の将来を考えると、
中国からの投資を受け入れることができれば、
ただ資金を調達するという目的のみならず、企業として事業として、
より大きく成長できるように思えます。
アドバイスをいただければ幸いです。

■ＱさんからのＡ（答え）

自分たちで開発したものがそんなに役に立つのなら、
他所の国の資本なんかを
当てにする必要はないんじゃないでしょうか。

日本人も相手にしてくれないのに、
他所の国の、ましてや中国の人がお金を投じてくれると考える方が
虫が良すぎると思います。
中国人は人が売りたくないものは買うけれど、
人が売りたい物は買いません。
あまりにも中国人を知らなすぎる質問ですね。
もちろんこれから日本のそういう技術に対しても
次々とちょっかいが入るでしょうけど、
自分で売り込みに行くのではなくて、
向うが探しまわって「ここしかない」というような
技術の開発をして下さい。