中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2898回
■新米株式投資さんからのQ(質問):中国匯源果汁集団について

中国匯源果集団(1886)は果汁飲料メーカーのトップであり、
コカコーラがTOBを提案したぐらいなので、
かなり広い販売網を持ち、ブランド力もあると思っています。

しかしながら、他の食品関係の会社に比べると
株主資本利益率が非常に低いです。
株主資本利益率が低いのには
何か理由があるんではないかと思うのですが、
中国にまだ1度も行ってこともない私には、
まだ上場して日が浅いので
資本を有効に活用できていないぐらいしか
考えることができませんでした。
Qさんの意見を頂けたら幸いです。

食品と農業に注目しているので、Qさんの意見を参考に
長期保有で通天酒業、神冠、亨泰を購入しました。
リーマンショック後に初めて購入した
康師傅、恒安国際、超大現代農業のように
3年〜5年後に投資が成功する日を楽しみにしています。


■QさんからのA(答え)

おっしゃるジュースの会社は
中国のジュース会社の中でも突出していて、
コカ・コーラが自分の子会社にしようと考えたんですけど、
業界の反対にあって、結局許可にならなかったんです。

中国も日本と同じようにみんな横着になって、
自分でお茶を淹れるよりも
出来あがったお茶を冷蔵庫から出して飲む時代に変わりましたから、
当然新しい商売の1つなんですけど、
それだけにまた競争相手も多いんです。
中には競争してうまくいかなくなったものや、
コカ・コーラに買われるんじゃ嫌と言ったけど、
同じ中国の別の会社に買われるなら仕方ないというようなことで、
再編成が起っているところです。
ジュースもそうですけど、
更にワインやビールにもそれが起っております。
そういう中からこの次のチャンピオンが出てくるわけですから、
どれを選ぶかということはご自分でよく調べて下さい。


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2010年8月7日(土)

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