第2762回
■sandaoさんからのＱ（質問）：おすすめワイン

毎日９時に先生のコラムを楽しく読ませていただいております。
先生の食と旅のお話が特に好きですので、
先日先生がお話しされました
中国ワインの質問をさせていただきます。

昨年北京イオンで
ここなら保管もちゃんとしているだろうと思い、
酒売り場奥の冷蔵室から400元位の木箱入り赤ワイン２種購入して
日本に持ち帰り、行きつけのレストランで開けてみたのですが
残念ながらチリの２段落ちでした。
次回中国に行くときは
もっとよいワインをお土産にしたいと思いますので
先生のおすすめワインをお教え願えないでしょうか。

■ＱさんからのＡ（答え）

ワインは中国の唐の時代の詩にも
『葡萄美酒夜光杯』と出てくるくらい歴史は長いんですけれども、
品質は保証の限りではありません。

飲み比べをすれば、
やはりいいものは一番研究心の進んだフランスですけど、
最近はカリフォルニアやチリもかなり改善されております。
中国はそのドン尻にランクしていますから不味いに決まっています。
私自身中国でシャトーを作ろうと思い立って
何回も検討をしましたが、
いい酒をつくるには15年もかかりますので、
自分の年を数えてこれでは間に合わないと思って
あきらめたことがあります。
中国のワイン・メーカーでは
煙台の張裕という株が63ドルもしていますが、
ほんの少し前までは10ドルもしていませんでした。
そもそもそうした年期の入っていない中国のワインを買って、
日本に持って帰る方が間違いです。
現地でちょっと飲んで見たらすぐにわかると思います。
しかし、最近は中国でもラウンドテーブルで宴会をするときは
ワインを飲む習慣が定着しつつあります。
それが株価にも反映する時代は
そんなに遠い先のことではないと見ています。