第2699回
■サンセットさんからのＱ（質問）：中国企業が東証で上場廃止

2年前に野村證券の鳴り物入りで
東証一部に初上場させた中国企業が、
会社継続が困難になり上場して一年足らずで上場廃止となりました。

中国株がブームになっている昨今ですが、
この様なことがあると
中国は信用できないと敬遠される原因になると思います。
日本企業であればライブドアなどの様に
裁判で経営責任を問う訴訟を起こしているのですが、
相手が中国企業の場合、泣き寝入りになると聞きました。
上場で集めた540億円もの金が
中国人社長による持ち逃げで事実上倒産する様な会社を上場させた
幹事証券会社や東証の責任は問えないんでしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

中国の会社が日本で上場して、
すぐ上場廃止になったということですけど、
もしそうだとすれば、それは日本の株式市場も悪いし、
それを紹介した野村證券も悪いということになります。
そして一番ひどい目にあうのはそういう株を買った人です。

他の国の証券会社でも
うまいこと言ってお客に株を買わせますけども、
失敗した時は皆逃げ回ります。
ですから中国の会社だからということではなくて、
よその取引所だって同じなんです。
ですから株をお買いになる時は、
とりわけ皆の知らないような新しい会社の場合は、
そういうことも起り得ることを前提として、
慎重の上にも慎重を重ねて
用心して対応する必要があると思います。