第2695回 ■粉糸さんからのQ(質問):成都のヨーカ堂と伊勢丹
Q師の本をいつも拝読して大変勉強になっております。
この間、成都に行ってきました。 「伊藤洋華堂」と「成都伊勢丹」は隣同士で 平日なのに伊藤洋華堂ではお買い物客でごった返して、 一方の伊勢丹店内はガラガラでした。 あまりにも対照的でびっくりさせられました。 どうしてこんなに違うのか、両方の大家さんを勤める立場から Q先生は両方の経営をどう分析していますか。 宜しくお願いします。
■QさんからのA(答え)
ヨーカ堂は12、3年前に私が誘って中国へ進出しました。 初めは現地のスーパーより値段が高いので店内がガラガラで、 私に家賃を負けてくれと言って来たことがあります。 それから時間が経って今では成都一の盛況を呈しております。 それは土地の市場の状況が 一通り分かるようになってきたからだと思います。
伊勢丹は3年前に始める前に私が 「3年早いけど 中国は経済がこれから発展するから、あなたたちの番が来ますよ。 伊勢丹ならそのぐらいちゃんと持ちこたえられるでしょう」 と言って始めたんですけど、今年が3年目で、 今年は去年の売上げに比べて50%増えております。 日本では逆に減っていますが、 中国の経済がこれから発展すると同時にレベル・アップして 伊勢丹が扱っているものが売れる時代に入ると見て よろしいんじゃないでしょうか。 スーパーと百貨店の役割は違うし、 伊勢丹がしっかり根を下ろす時代は近いと私は見ております。
2010年1月16日(土)