| 第2670回■KYさんからのQ(質問):30年後の中国
  先生にお訊ねします。 中国は、30年後にはアメリカをはるかに凌ぐ大国になっていると
 確信なさっている在中事業者の日本人の方がおられます。
 その頃には中国共産党の役目、つまり強権で中国を治め、
 経済発展のために独裁体制で上からの強制、
 専断で人民を管理する役目が終わり、
 政権の座を譲らざるを得なくなっているであろう
 という考えを持っておられますが、
 先生はこの意見をどの様に評価されますか。
 私は全く違う様に考えますし、今中国に投資しているのも、他に投資先が無いからであり、
 当初の目的が達せられれば投資資金を引き上げる心算でおります。
 中国に民主化や国際平和に貢献する事を期待することなど実に甘く、
 見当違いな考えだと思っております。
 30年後といえば共産体制下で教育され、「愛国無罪」ですか、
 その様な倫理感もない、一人っ子で育った者達が、
 中国社会の中心と為っている頃です。
 宗教心も倫理感もなく、暴力、つまり武力によって
 相手を打ちのめす力を持つ者が勝ちという考えを持っている連中が、
 そう易々と政治、経済の権力を譲るものかと思います。
 今でも中国を信用している国は、世界で殆ど無いと云えるでしょう。
 中国に投資している国々も今のところ金のなる木なので
 チヤホヤしていますが、オーストラリアですら、
 お得意先の中国が鉄鉱石や石炭を買ってくれるのはいいが、
 オーストラリア企業に手を出されるのは、
 「安全保障」上お断りと断られた事からも、
 世界の国々が中国をどの様に見ているかが分かります。
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