中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2662回
■狂四郎さんからのQ(質問):月休15日制

先生のハイパーインフレ説、同感です。
賃金は名目は変わらなくても実質は減り続けていくと思います。
政府の執っている政策は
蛸が自分の足を食べて生き永らえているのと同じです。

さて私の提案ですが、
温暖化 高齢化 自殺 若者 失業空洞化 などの解決策として、
月休15日制というのはいかがでしょうか。
家庭を核とした
地域コミュニティ中心の手作り文化国家を目指すべきだと思います。
この方法しか国の資産を守る方法はないのではないのでしょうか。


■QさんからのA(答え)

いま日本は人が余り過ぎて困っているんじゃなくて、
賃金が高過ぎてこれでは世界で競争できないから困っているんです。

それなのに仕事を1ヶ月に半分やればいいとなった場合に
給料が4分の1に減るということだったら
成り立つかもしれませんけど、
どちらにしてもいまそういう話しをしたら人に笑われます。
自分が実際に仕事をやっていないことを
大きな声で叫んでいるようなものです。

いま皆が困っているのは仕事が無いことなんです。
ではどうするかということになりますと、
人より良い物を人より安い値段で作って売ることができるかどうか、
ということになります。
ですから正社員を出来るだけ少なくして、
臨時雇いをふやすのなら幾らか商売になるかもしれませんけれども、
いま政府が言っていることは
工業生産事業で臨時雇いを使っちゃいかんということですから、
コストはもっと高くなって、
もっと商売が出来なくなるということになります。
あなたが頭の中に描いていることは
ご自分で事業をやったことが無い方の思いつきですね。


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2009年12月14日(月)

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