| 第2661回■液晶ペンシルさんからのQ(質問):早川徳次さん
  邱先生、本当にいつもありがとう御座います。投資のお話しは勿論の事、
 世渡りに付いても大変役立たせて頂いており感謝致しております。
 養子先では、継母との折合いが悪く、八歳の時に盲目の女性の紹介により丁稚奉公に出されるも、
 稼いだ金は継母に搾取されていた様である。
 その後、精進努力の甲斐あって
 従業員二百人を超える程の企業に育て上げる。
 しかし、大正十二年関東大震災発生、御本人は九死に一生を得るも
 妻と二人の子供は死亡、更に、追い討ちを駆ける様に、
 やっとの思いで建設した工場は焼失、
 そして、残った債務の返済の為、製品の特許を他企業に売却、
 遂に、再度無一文に・・。
 既にお解りと存じますが、早川徳次《シャープ》さんの壮年期迄の境遇です。
 世界の不幸を一身に背負った様な内容ですが、
 並みの人間でしたら自殺してもおかしくない状況に遭遇しながらも
 ギブアップせず、一生を全うされた、
 その強靭な精神力に感服している次第でありますが、
 先生、何か意見頂けないものでしょうか。
 身の程知らずな質問で恐れいりますが、よろしくお願いします。
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