中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2644回
■挑戦者さんからのQ(質問):物件を持ち続けるべきか

いつも大変有用なお話を聞かせて頂き、心から感謝しています。
邱先生の益々のご健勝をお祈り致しております。

私は、渋谷にマンションを一室購入し、現在賃貸に出しています。
また、分散を考え金融資産の2割程度を中国株式で所有しています。
お伺いしたいのは、私にとって一番大きな財産である
このマンションの将来性についてです。

民主党の政権になり、多くの企業で利益を出せなくなる
円高容認のような発言があったり、
債務残高が860兆円もあるのに、40兆円の税収に対し
95兆円の予算編成等々は、私から見てもおかしいぞと思う事で、
日本の財政破綻が現実味を増し、
財産を日本には置いておけないと思うようになりつつあります。
財政破綻なんてずっと先の話で心配しすぎなのでしょうか、
それとも、日はまた昇ることがあるのでしょうか?

このままマンションを持ち続けても良いものか、
売却して中国株式の割合を増やすのが良いのか
又は香港の不動産に投資するのが良いのか、
どこでどうするのが正しいのか悩んでおります。
ご意見を頂ければ幸いに存じます。


■QさんからのA(答え)

不動産は今までと違う考え方で投資をしないといけない時代に、
既に入っています。
他所の国の方が経済が成長しているから
もっと値上がりするんじゃないかとお考えのようですけど、
中国は中国なりに難しい面がたくさんあります。
日本の人が向うで不動産を買って貸しても、
電球一つ切れても水が漏ってもワーワー電話がかかってきますから、
自分がそこに居て対応するなら別ですけど、そうでなければ
とても家主は務まらないんじゃないでしょうか。

日本は不動産に大きな変化が起っていますけど
渋谷のようなところは日本中幾つもないわけですから、
渋谷の不動産が値下がりするとすれば、
それは一番最後に来るんじゃないかと思います。
その辺のところはご自分で実際によく調べて、
他所の国とも比べてみて判断する必要があります。


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2009年11月26日(木)

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