中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2610回
■生涯書生さんからのQ(質問):豪ドル・英ポンドの資産

いつも勉強になるお話を聞かせて頂き、ありがとうございます。
Q先生の益々のご健勝をお祈りいたしております。

私は中国株の他に、自分としてはかなりまとまった額の、
豪ドルと英ポンド建の外債を保有しております。
お伺いしたいのは、為替の今後の動向についてです。
リーマンショック以降、逃避通貨として集中的に円が買われて
今の円高になっていることは理解できるのですが、
それにしても、「老いてゆく国、日本」の通貨が、
ここまで強いのには驚いております。
対米ドルや対欧州通貨ならともかく、
人民元を含むほとんどすべての通貨に対してのこの円高は、
今後も続くとみるべきなのでしょうか?
それとも近い将来、反落するとみるべきなのでしょうか?
中国株はホールドで良いと思いますが、
豪ドルや英ポンドの資産などは処分しておいた方がよいのか
悩んでおります。
ご意見を頂ければ幸いに存じます。


■QさんからのA(答え)

日本の地方に住んでいて
自分の財産の運営が中国株だけでなくて、
豪ドルや英ポンドにまで及んでいるというのには
私の方がびっくりしています。
もちろんそういうところは私も一通りは見てまわりましたし
それぞれの地域に住んでいる友達もおりますけど、
投資をするんだったら、成長する国に集中するのが
効率がいいんじゃないかと思っています。

どちらにしても金利みたいなものをもらう程度のことであっても、
為替相場が変わると全然違う結果が出てまいりますので、
運次第ということになります。
為替相場だけはいくら自分が物を見る目があっても
その通りに動かないと考えたほうがよろしいと思います。
どこが潰れても残っているものがあるから安心だ、
というほど財産を持っていれば別ですけれども
もう少し分散より集中を考えたらどうでしょうか。


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2009年10月23日(金)

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