中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2575回
■gomaさんからのQ(質問):百貨店株

毎回尊敬の念を抱きながら読ませていただいております。

最近、中国の富裕層の個人旅行が解禁され、
また、中国人旅行者の訪日観光の際の
旺盛な消費行動も久しく話題となっております。
先日は伊勢丹三越の中国出店計画も発表されましたが、
ところで、中国本土の例えば、
「百盛(パークソン)」や「新世界百貨中国」などの
百貨店株はまだ伸びる余地がありますでしょうか?
また、問題があるとすればどのあたりでしょうか?
先見のご意見をお聞かせいただければ幸いでございます。
よろしくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

最近は日本に団体旅行に来た中国の人が
デパートや秋葉原でもの凄いお金使うので話題になっています。
またそれをアテに商売を進めているお店もあるようです。
そういう人達が日本に来てたくさん物を買うのと、
それから中国で物を買うのとはまた別の話しで、
いま日本の流通業が大挙して大陸に移動していますが、
それは大陸の人を狙うというよりは
日本が駄目になったんで、
やっとあわてはじめたということでしょう。

あなたは三越、伊勢丹とおっしゃいますけど、
伊勢丹はかなり昔から上海や天津に行って仕事をしております。
三越は事実上、伊勢丹に合併されたようなものだし
大陸には支店はありません。
高島屋はシンガポールと台湾にはありますが、大陸はこれからです。
中国の流通業はいま急速に店づくりをやっていますが、
そんなに利益のある商売をやっているわけではありません。
従って株価はいま1つというところです。
百貨店株で儲けるのはそんなに簡単ではありませんので、
もっとよく研究して下さい。


←前回記事へ

2009年9月18日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ