中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2540回
■ぱんださんからのQ(質問):乗り換えようか迷っています

私は昨年12/17(2300)で質問した、ぱんだと申します。
先生のアドバイスを参考にして、
それ以降、万科企業が底値圏をはいずっていたところを、
勇気を出して思い切って買い増した結果、
約10万株が、現在約15万株となっております。

万科の98年から08年の10年間の売上げ、純利益を調べてみると、
この10年で売上げが約18倍、又、純利益が約20.4倍と
素晴らしい発展となっています。
今後の10年間もこれまで以上に
中国人の所得が3倍前後には伸びるでしょう。
となると、中国でも中間層のマイホーム取得が本格化して、
万科企業の業績も過去10年並みか、
それ以上の伸びが期待出来ると思うのです。

しかし、先生の今年の5/24、25のコラムを読んで
私も少々心が動揺して、一部ルオシンファーマ等、
製薬メーカー株へ乗り換えようかとも迷っているところです。
まだまだ株数が少ないので、
私は万科企業1銘柄でいいと思っているのですが…
今回も、また先生のアドバイスを参考にしたいと思いますので
よろしくお願い致します。
最後に、先生のご健康をお祈り申し上げます。


■QさんからのA(答え)

中国の不動産会社の中でも万科は一番優れた銘柄の一つです。
そして仕事もちゃんとしておりますから、
長期投資の対象としてはよろしいと思います。

しかしそういう会社でも、一年間を振り返ってみると
必らず株価が半分になることが起ります。
ですからそれを狙って半額になった時に買って
そして倍になったときに売ればいいと多くの人が考えますけど、
実際に半額になるときは下がる環境ですから怖がって買わないし、
そして倍になるともっと高くなるんじゃないかと思って売らない、
するとまた半分に減るということの繰り返しだと思います。
しかし不動産というのは私に言わせると産業界の影みたいなもので、
産業界が大きくなれば影も大きくなります。
中国は今後もスケールが更に一段と大きくなりますし
影もそれに負けずに大きくなりますから、
その辺を上手に動き回れると思う人は動けばいいし、
いやそんなことムリだという人は、
そのままジッと持っておればいいと思います。
大体見ていると上手に動こうとする人の方が
お金持ちになるチャンスはあまり多くありません。


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2009年8月14日(金)

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