■QさんからのA(答え)
美術が盛んになるのは、経済が発展して皆が豊かになるときです。
今日、日本の文化として残っているものだって
ほとんどが江戸時代に
金持ちになった町人たちがスポンサーになって
できてきたものです。
戦後の日本では経済が発展するプロセスで
美術ブームなる時期がありました。
その時期に私は「求美」という絵の雑誌を作りましたし、
デパートの展覧会に並んでいる絵に値札をつけさせました。
絵を買う人は必らずそれを自分の財産として考えるはずだから、
値段をつけて展示するように奨めたのです。
今日では当たり前のことになっておりますが。
ではまた日本に絵画ブームが来るかというと、
毎日着る物だって買わなくなるくらいですから
絵どころの騒ぎではないと思います。
今なら中国の方が経済が発展していますから
絵の展覧会もよくやっているし、
美術品や骨董を買う人もふえています。
絵を趣味で持っているなら別にどうでもいいことですが、
仕事としてお考えなら日本ではつとまらないと思います。
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