第2273回 ■EagleTreeさんからのQ(質問):中国の早い高齢化
毎日必ず読まさせていただいており、ありがとうございます。
先日、ある大手シンクタンクの研究員の方が、 中国は日本と同じくらいのスピードで高齢化が進み、 2015年ころに生産年齢人口がピークを迎え、 その後は序々に活力を失い始める。 日本は先進国になって高齢化をしたが、 中国はそうなる前に高齢化をしてしまうと予測をしておりました。 これは、将来の経済発展や株価にも影響があると思いますが、 Q先生はいかがお考えですか?
■QさんからのA(答え)
高齢化はどこの国でも起ります。 日本の方が経済発展をしてから高齢化したというのは 勝手にそう思い込んでいるだけのことです。 もちろん中国は一人っ子政策ですから、 年寄りの方が増えるということは当然あります。
しかしまた日本に比べて違うところもあります。 日本は年寄りの面倒を 国が代わりにやるような政策にしたために、 息子が親の面倒を見るという義務はありません。 それに比べて中国はみんな物凄い親孝行で、 親の面倒は自分たちが見ると思っておりますので、 そういう所も頭に入れて、 両方を見比べる必要があるんじゃないでしょうか。 それでも老齢化は進みますので、 老齢化対策に属するような事業は 今後の中国の成長産業の1つと考えていいと思います。
2008年11月20日(木)