中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2255回
クリスティアーノさんからのQ(質問):米国金融会社への就職

先生のブログに出会ってからは
ほぼ毎日拝見させていただいています。
大変勉強になっております。

さて、質問なのですが、
私は現在大学4年生で、来年大学院への進学が決定しています。
金融に興味があって、世の中の仕組みを知るために、
わずかなお金ですが、中国への株式投資を実践しております。
将来の進路については金融関係を考えております。
今までの金融の大手といえば、
待遇、実力、規模のどれを取っても、
アメリカの投資銀行がダントツなんですが、
去年のアメリカに端を発したサブプライムローンの影響で、
相次ぐ破綻、経営難に陥るのをみて、
アメリカ系の金融会社への就職をちょっと悩んでいます。
もちろん、アメリカがそのままダメになることはなく、
金融系の会社を時間が立てば、立ち直るとは思いますが、
将来が必ず明るいとは言えないと思います。
そこで、先生の知恵をお借りしたいのですが、
アメリカの金融系の会社への就職は避けたほうが無難でしょうか?
また、どういう所が有力なのかを
教えていただければと思っております。
よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

あなたはまだ社会人にすらなっていないので、
世の中のことをあまり理解していないように思います。
アメリカの金融機関というのは、
時代の先端を行っているのではなくて、
滅亡する先端を走っていると私は見ております。

どうしてかというと、
本当は銀行は仕事をやる人にお金を貸して、
仕事の手伝いをするのが仕事なんです。
それなのに皆の預金したお金を集めて、
お金でお金を産むというのをやっているだけです。
お金にベーキングパウダーをかけて
膨らませているようなものですから、
どこかで弾けるに決まっています。
そういうところに行って、あなたも一緒に滅びたいですか。

そうではなくて私は、
銀行というものは昔に戻って、
その街で仕事をやって一生懸命働いている人たちの
お金の足りないのを助けてあげるとか、
そういう仕事をやるべきだと思うんです。
昔は嫁にいくなら銀行員と言ったんですけど、
昨今は銀行員と聞いただけで逃げ出してしまいます。
そんな仕事で一生を棒にふりたいですか。


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2008年11月2日(日)

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