第2178回
■ZJGさんからのＱ（質問）：税率は参考にしますか

中国と関わり始めて20年以上になりますが
株式投資は今年3月より始めたばかりの投資1年生です。
同僚から借りた先生の御著作がきっかけです。
毎回このコーナーを楽しみに又参考にさせて頂いております。

さて投資企業を考える際、
先生は税率（法人税）をご参考にされたことがありますか。
財務諸表を見ていると
業界、企業により税率にかなり差があるのがわかります。
同じ企業でも年により
それまでは1桁だった税率が2桁に上がったり
又その逆もあります。

いつまでもお元気で御健筆を期待申し上げております。

■ＱさんからのＡ（答え）

一番大切なのは会社にかかる税率ではなく、
その会社がどのくらい利益をあげるかどうかということです。
儲けの内容を構成しているのは税率ではなくて、
売上の中でどれだけ儲けがあるかです。
もしくは利益率が少なくても売上がすごく多くて、
それが莫大な利益につながるかどうかです。

税金はその時代時代によっても違うし、
また外国企業と中国企業の間にも区別があったりします。
そうした条件を充たした上で
その会社がどれだけお金を儲けて、
それが毎年どれだけ伸びるかということが
株価を決定します。
ですから、税率のことを
さほど気にする必要はないと思います。