第2094回
■青葉さんからのＱ（質問）：今後の台湾の行方

こんにちは。
毎日有益な情報を、ありがとうございます。
「わが青春の台湾 わが青春の香港」を毎週楽しみにしていました。
今の日本の若者には考えもつかないような人生で、
息をするのも忘れて読んでいます。

Ｑ先生は、台湾独立のために運動をしておられましたが、
経済発展をして、現状維持を望む人が多い今は、
どのような道が台湾にとって良いとお考えになりますか？
命をかけるほどの情熱で取り組まれた先生の、
現状のお考えをぜひ伺ってみたいと思いました。
どうかよろしくお願いいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

私は30何年前に台湾の政府と妥協して台湾に帰りましたけど、
それは台湾はもう独立する可能性はなくなったと見たからです。
あとは中国とどうやって妥協するかを決めなきゃいけませんので、
それだけの発言力を台湾が持てるように手伝おうと
私なりに努力してきました。

その後の台湾はグングンよくなりましたが、
中国がもう少し豊かにならないと所得に差がありすぎて
極端な貧乏人と金持との間では話し合いにならないと考えて、
いまから20年前に大陸に行って、
大陸の経済が少しでも良くなるように努力をしてきた積りです。

いまやっと互いに話し合いをする所にきましたので、
これまでよりいい方向に向っていると思っております。
でも、簡単に話がつくと思ったら間違いで、
お互いの言い分もあるし、物の考え方の違いもありますので、
これからが胸突き八丁です。

香港と大陸との間で話し合いがついてから、
大陸の人が香港に１年に1500万人も行くようになりました。
でも去年台湾に行った大陸の人は僅か８万人でしかありません。
それが今年から来年にかけて
１日に3000人来てもらおうじゃないか、
という計画が立てられています。
その内に香港に負けほど行き来が活発になる時が来ると見ています。
政治的な話し合いはそれからでしょう。