中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2093回
小さな政府さんからのQ(質問):地方財政の打開策

邱先生、毎日楽しみに拝読をさせて頂きます。
最近の日本では、
地方の財政の問題が大きくクローズアップされております。
宮崎や大阪にタレント知事が当選し、
テレビなどで大いに取り上げられているようですが、
その他の地方の財政も、
依然として深刻な状況にあると思います。

歴史上に国が誕生してから、
中心都市と地方都市の経済的格差なんて
当たり前の状況だったと思うのですが、
どうやら現代の日本ではそれが大変な問題のようです。

邱先生はこれからの日本の地方財政は
どうしていったら良いとお考えでしょうか。
個人的にはこのまま中央政府が面倒を見るのは
望ましくないと思っております。
宜しくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

日本の地方自治体の懐具合が悪くなることは、
日本の高度成長が終わった頃からずっと予想していました。
かつて地方財政の収入の多かった時に、
中央政府に負けないだけ乱費をして、
美術館をつくったり豪華な公会堂をつくったり、
お金のかかることをたくさんやっているのを見て、
「将来どうする積りなんだろうか」と首をかしげていました。
でも、つくった本人はダメになる時はいませんから、
そんな先のことまで考えないんです。

それがいま問題に直面して困っていますけど、
整理をする人も次々と変わってなかなか片付けきれないでしょうね。
地方は仕事がなくなる上に、
もっと税金をたくさん払えということになったら
仕事のできる人は住んでおられなくなると思います。
あなたも日本の地方に住むのをやめたらどうですか。


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2008年5月24日(土)

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