中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第2023回
KさんからのQ(質問):今後のアメリカについて

世界一の投資家と呼ばれるバフェットが
アメリカのモノライン救済案を出しました。
日本円で80兆円の米地方債再保証をすると報道されました。
中国株は、皆が熱狂している時に
バブル状態だと持ち株のペトロチャイナを全株売りさばき
世界中に衝撃を走らせました。
バフェットが世界一の投資家だと再確認させてもらいました。

相場の神様と呼ばれるジョージソロスやジムロジャーズは、
アメリカはドルの基軸通貨を維持できずに
今後景気後退局面に陥ると言っています。
世界一投資家と世界一の相場師が両極端な意見・行動をしており
世界経済の予測の難しさを実感しています。

邱先生は、今後のアメリカの展望をどのように見ておられますか。
日本での株の神様と呼ばれる先生のご教授をお願いします。


■QさんからのA(答え)

株というのは
みんなが同じ角度から物を見ているわけではありません。
強気と弱気とがあって、それが株価を左右しますので、
いまは下値の方に移動する方向と考えていいと思います。

しかし、それがいつまでも続いて、
とうとう株式市場がなくなってしまうことにはなりません。
どこかで必ず戻りが来る時があります。
私はそこに至るまでに2年間くらいかかるんじゃないかなあ、
と思っています。

世界中で言えば、
アメリカの被害を受けることの比較的少ない中国とか
あるいはアラブの資金
(実際にはかなりやられていると思います)が、
この次アメリカと入れ替わるということが考えられます。
日本で具合が悪くなって金利が下がった時に、
そのお金を使って日本の株を買い占めたのは、
アメリカの投資機関です。
いま見ていると、アメリカの大きな銀行の株を
オイルダラーのお金が買っているわけですから、
その次の展開がどうなるかというのは、
心配ではあるけども、
また新しい変化のチャンスでもあるとお考え下さい。


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2008年3月15日(土)

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