■QさんからのA(答え)
物価というのはあなたが考えるほど単純にはできていません。
たとえば中国では元が上がれば
輸入品はその分だけ安くなりますけども、
実際には国内で物価も上がっていますから、
国内の物価そのものが安くなるわけではなくて、
むしろ元が上がるのが遅れている分だけ
国内の物価はどんどん上がって行きます。
そういう意味で、かつての日本で起ったのと同じことが
中国でも起ると考えていいと思います。
それに対して日本が逆の形になるわけではありません。
たとえばいま日本では円が高くなりつつありますが、
円が高くなるということは輸入品が安くなるということで、
輸出が難しくなるということです。
日本人が心配するのは
輸出が難しくなるよ、金が儲からなくなるよ、ということです。
これも品物によって
輸出している物もあれば輸入している物もありますので、
簡単にインフレということにはならないと思います。
日本のように食料品や石油をたくさん輸入している国は
輸入する物が高くなって、
その分が円高分をオーバーすれば、物価が高くなり、
その反対に力がなくなれば物価が下がります。
ですから輸入と輸出の変化だけで
単純に割りきらない方がいいと思います。
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