中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1980回
kojiさんからのQ(質問):本当にあがるのでしょうか

いつも興味深く拝読させて頂き、ありがとうございます。
不躾ながら少々ご質問をさせていただきたく存じます。

邱先生がおっしゃる中国不動産の値上がりについてですが、
上海ではすでに外環状線まで平米単価が2万元に達しており、
中国の面積計算では1戸あたり価格は
既に東京並みになっていると思われます。
安くても200万元以上はザラで、
持ち家率がまだ低いとはいっても平均年収の約100倍、
高給取りで10万元/年だとしても20倍以上です。
外国人の購入も制限されており、本当にまだ上がるのでしょうか?

中国では不動産が投資というより
投機対象と見られているようで、
実際幽霊マンションが非常に多く、
そのためか価格は高騰していても賃貸価格は下がっています。
値上がり期待で購入する人は、
大金持ちなら多少値下がりしても塩漬けにしておくでしょうが、
小金持ちが借金して購入したような場合は
返済に困って投売りすることも考えられるのではないでしょうか?
特に中国では無計画なローンを組んで
住宅購入する人が多いようですが、
ローンの焦付きも2004年は1%だったのに対し
2006年は9%近くまで増え、
2007年は6回もの利上げがあったので
2008年の焦付きが益々増えることが予想されています。

こうした背景について
先生のお考えをお聞かせいただければ幸いです。


■QさんからのA(答え)

1平米2万元は日本円にすると30万円ですよね。
それの3.3倍が1坪ですから、1坪100万円です。
東京で1坪100万円で家が買えますか。
日本人でもなかなか買えない点では同じです。
それと同じことが中国で起っているというだけのことです。

ただし、中国人の方が
日本人より家に対しての執着心が強いことも確かです。
ですから何はなくても家が欲しいという考え方では
日本人の3倍くらい強いと考えたらよろしいんじゃないでしょうか。

どっちにしてもマイホームは
高嶺の花であることに間違いはありませんので、
あなたが心配するようなことはないんじゃないでしょうか。
みんなの収入が増えれば家が手に入るわけではなく、
その分だけ高嶺の花がもっと高くなるとお考えになって下さい。


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2008年2月1日(金)

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