第1957回
■シンシュンさんからのＱ（質問）：中国の電力会社

Ｑ先生、こんにちは。
先生の紹介してくださった幾つかの銘柄の中から
東江環保と山東羅欣薬業に投資して、
どちらも3倍になりました。
過去の決算もよく見て
数字の裏付けのあるものに絞って投資するようにしております。

さて、電力株も所有しているのですが、
送電と発電の両方とも担う日本の電力会社と違って、
発電のみを担っていることや、
電力供給地域が独占でないことなど、
少し事情がちがっているのか、考えております。
世界的に電力の自由化を進めている先進国では
送電と発電は分けるのが普通で、
そういう意味では日本よりも中国のほうが進んでいるようですが、
中国の電力会社に未来の東京電力を夢見るのは
間違っているのでしょうか。

■ＱさんからのＡ（答え）

私がいくつか挙げた株の中で
あなたがお選びになったのは一番当たりの株ですから
よかったですね。
でもそうではない株もありますから
自分で判断してから買って下さい。

電力株については何年も前に
それぞれの地方を独占している会社を
これはいいですよ、と言ったことがあります。
でもその後水力発電も火力発電もみなコストが高くなって、
場所によっては電力不足が解消してしまいましたので、
どの電力会社も業績がパッとしなくなってしまいました。
いまもそのあとを引いているようです。

日本の電力会社は戦争中の統制を経て、
ブロックごとに独占企業になっておりますので、
安定はしているけど動かない株になってしまいました。

では中国の電力株は
これからうんとよくなるかということになりますと、
こちらもコスト高でなかなか難しいところがあるようです。
景気不景気によって業績が動きますが、
成長株としてはうしろの方に並ぶようになった
とお考えになった方がよろしいんじゃないでしょうか。