■QさんからのA(答え)
10年前に私は「マネーゲーム敗れたり」という本を
PHPから出しております。
今回サブプライムに端を発した世界的な金融被害が起って、
改めて見直して見たら、
「ドルを持てば大損、アメリカ発世界大不況のゴングが鳴った」
と書いてあるんです。
どういうことかと言うと、
10年前も多くの人があれはタイの話と思ったけど、
私は「これはアメリカのドルの仕業ですよ」と書いたのです。
もう30年も前からアメリカは物を作るのをやめて、
人に作らせて代わりにドルを印刷して渡す
ということをやってきました。
そうやって世界中に溢れたドルをまたアメリカに呼び戻して、
アメリカの銀行や証券会社がそのお金で博打を打った結果が
タイの企業を倒産させ、
また韓国の企業を倒産させるということになったんです。
そうしたお金をつぎ込んだのが不動産への金融であって、
いつそれが爆発するかは私にもわかりませんでしたが、
それは、サブプライム・ローンという形で
10年ぶりに表面化したということです。
ですから、これで終わりというわけではありません。
収まった後に今度はもう一ぺん以前より大きな形で
同じことが起るということが考えられます。
|