| 第1942回■マサさんからのQ(質問):植物的発想の背景
  毎日楽しく読ませていただいています。"江戸っ子は三代続かない"とか
 "お江戸は諸国の吹きだまり"と昔から言うそうですが、
 私は現在、東京に住んでいて、特にそう感じています。
 私は、先生と同じ理由で、今放映されているテレビ番組を見ることはなくなりましたが、
 代わりに、20年〜30年程前のドラマを、
 衛星放送等で時折り眺めていますと、
 当時の東京は、太平洋沿岸地域との人や文化の結びつきが、
 今よりもずっと強かったのではないかと思われます。
 対して、昨今では、気質や文化・言葉等も含めて、
 東北地方との一体化が進んでいるように思います。
 先生がおっしゃる、"日本人の植物的発想"の背景には、
 職を求めて上京した、かつての頃と同じ
 "目指すは東京(ターミナルステーション)"
 という意識が働いていて、それが、海を越えて
 "東京が駄目なら上海があるさ"
 という方向への転換を阻んでいるような気がします。
 日本の大企業が、外人投資の前でダルマさん状態にあるのも、
 あるいは一極集中に、その一因があるのではないでしょうか。
 私が幼少〜少年期を過ごした、台湾や関西から、個人や企業が直接、中国・東アジアへ飛び出していくのを見て、
 そう感じるのですが、
 先生は、どのようにお考えになられますでしょうか。
 どうぞよろしくお願いいたします。
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