第1828回
■聖子ちゃんさんからのＱ（質問）：いまも優良株？

先生ご推奨の香港成長株の急騰、実に痛快でしたね。
20年余り前から先生の言動には注目させて頂いておりますが、
「常茂生化」ほど先生がご推奨なされた銘柄は、
他になかったのではないでしょうか。

さて、しつこい様ですが、
ピルキントン硝子は果たして今も優良株なのでしょうか？
5億元の売上に対し、2億元の利益も今は昔。
振幅の幅こそあれ10年以上経った今でも
株価水準は上がっていません。
子会社で製造ラインを増設しているようではありますが、
熾烈な過当競争の下、
かつての広東科龍の二の舞にはならないでしょうか？
今もって擁護される訳をご指南願います。

■ＱさんからのＡ（答え）

成長株も時間がたてば成長株じゃなくなることは当然起ります。
私も次々とこんな株がいいんじゃないか
という話をしておりますけど、
昔取り上げた株の中では
ピルキントンというのと、
カシミアをやっているエルドスというのがいまも残っております。

私たちが買った値段のもう何倍にもなっておりますので、
あなたがそれをお売りになるのはご自由です。
私にいちいちきくことはありません。
私自身は自分の投じたお金が返ってこないと次のことができないので、
元金だけとり戻して、残った分は蔵の中にしまい込むことにしています。

ピルキントンもエルドスもお蔵入りの株ですが、
年によって配当が減るということもありますけども、
過去の例から見て、細々ながらもちゃんと配当している会社です。
ですからハイさようならというほど私も無情じゃありません。
あなたが無情なのは一向に構いません。