第1765回
■株１年生さんからのＱ（質問）：悪条件での上昇

毎日大変勉強になり、とても感謝しております。

教えていただきたいのは、
コード900918上海耀華ピルキントンの株価の動きについてです。
この１，２ヶ月は株価が急上昇した銘柄も少なくありませんが、
上海耀華ピルキントンの2006年度決算の結果は
前年度比81％のマイナスでしたし、
今後の純利益も減る方向にあるようです。
そんな状況でこの様に株価が急上昇した場合
どんな解釈をすべきなのでしょうか？
単なるバブルでかたづけるべきものなのでしょうか？

先生の見かたを教えてください。
よろしくお願い致します。

■ＱさんからのＡ（答え）

耀華ピルキントンは
Ｂ株の中でも非常に堅実な仕事をやっている会社
と私は認識しております。
安い時は20セントくらいでしたので
私は「あの株は将来１ドルくらいになるよ」
という話を何回もしたことがございます。

いま見ると、業績が悪いのに
株価ばかりメチャクチャ上がっています。
これは株を買うお金の動きがそうさせたものですが、
これで株価が衰えるわけではありません。
配当が悪いにもかかわらず、
株価がもっと高くなるということは今後も起り得ます。
したがって売るかそのまま持ち続けるかは
それぞれの人が決めればいいことです。

私の場合は現金に換えて上手く相場のスキマを潜り抜けよう、
という考え方ではありません。
基本的に自分の財産は
成長する堅実な株の形にしておくという考え方ですから、
どうしてもお金が欲しい場合は別ですが、
株価の上げ下げには目をつぶってやりすごします。