中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1762回
光の存在さんからのQ(質問):銘柄選びの重点は?

Qさんいつもありがとうございます。
質問ですが、成長する会社の目安として
・低PER・低PBR・高ROA・高POE・予想BPS・予想EPS
・資本比率が高い・売り上げ高利益率・発行株数が多い
・時価総額が小さい・配当をきちんと出しているか?
・社会が必要とする製品やサービスを提供する業種か?
・エゴに徹したビジネスか?
これらをもとに銘柄選びをしています。
Qさんはこれらのどの項目に重点を置いているんでしょうか?

山東威高という使い捨て医療用品メーカーは
PERが70を越えていますが・・
Qさんの銘柄選びではPER・PBR・ROA・ROE・
EPS・BPSはあまり参考にしていないように思います・・
数字に囚われないで配当をきちんと出しているか?
社会が必要とする製品やサービスを提供する業種か?
エゴに徹したビジネスか?
これらを重点に置いた方がよろしいんでしょうか?
よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

あなたは考えすぎだと思います。
そんなに細かい所まで一つ一つ気にしてチェックしても
その通りにならないことが多いんです。

お金の流れは次々と変わりますけど、
そのお金の流れの方向にその事業があるかどうか、が一番大切です。
そしてその会社が同じ業界の中で競争して
ちゃんと優位に立てるかどうかも大切です。

企業がちゃんとやっていけるかどうかは数字に表れますので、
あなたはそれを一つ一つ隅から隅までチェックしていますが、
全てあなたの基準に合格するような会社は先ずありません。
新しく成長する企業で
昔から数字がきちんとしている会社はないんです。
私が成長産業だと思っている会社は
実はまだまだ配当をした実績は2年くらいしかありません。
3年前はまだちっぽけな会社だったのが、
やっと成長過程に乗ったところです。
あなたの基準で測ったら恐らく全部落第します。

私は過去3回にわたって
数字が着実な伸びをしているということであれば
大体これから良くなっていくプロセスにあると判断します。
大切なことは業種がいまの時代にあっているかどうかです。
百発百中というわけにはいきませんが、
成長過程に入れば、経営者も考え方を変えますから数字が変わります。
既存の数字よりも数字がどちらに動くかを予測する方が大切です。


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2007年6月28日(木)

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