第1749回
■th1789fさんからのＱ（質問）：銀行株の銘柄選択法

いつも貴重な情報、分析拝読しております。
誠にありがとうございます。
さて、「いつかは銀行株に集中投資を」と思っておりましたが、
意外に早くその時がやって来そうです。

そこでご教示願いたいのですが、
銀行株は４ドルから１９ドルまで価格にバラつきがあります。
銘柄選択の考え方として
１　過剰流動性による株価上昇であるから、業績に関係なく
時価総額の大きな銘柄を中心（建設銀行）に購入する。
２　「高い株ほどよく上がる」を考慮し、
業績も他行より良い招商銀行を中心に購入する。
等が考えられます。
私は「１」がよろしいかと思いますが、先生はどう思われますか。

先の保険株上昇相場では、財産保険だけを購入して儲けそこない、
悔しい思いをしました。
銀行株に生命保険と財産保険ほどの差があるとは思えませんが、
いかがでしょうか。
よろしくご教示下さい。
末筆ながら、先生のご健康を切に祈念し、
今後とも適切なるご助言をお願い申し上げます。

■ＱさんからのＡ（答え）

常識的な資産インフレ対策としては
お金と一番関わりのある業種の株を買うことですから、
私も一応は銀行株と保険株を例としてあげました。
しかし、最近の株価を見てもわかるように
銀行株と保険株は元々配当や利益に比べて値段が高いんです。
それが更に値上がりをすると、配当がそれについて行きませんので、
利回りが益々悪くなります。
したがって、私なら銀行株と保険株を避けて通ります。

「人の行く裏に道あり花の山」と言いますけど、
みんながそこを狙うなら、むしろそことは無関係に
今後経済がよくなったらもっと商売になって
もっと利益の上がる仕事はないかと探します。
銀行株と保険株から目を離して、
もう一度株式市場全体を再検討してみるというのはどうでしょうか。