第1626回
■YASUさんからのＱ（質問）：中国の航空株について

いつも先生のコラム、楽しみに拝見させていただき、
投資の参考にしています。
以前先生の著書で、航空株には投資はしないと
おっしゃってたことがあると思いますが、
今のような原油下落相場の中、
航空需要の高まりなどで中国の航空株に魅力を感じます。
先生は現在でも航空株への投資には
否定的な考えをお持ちなのでしょうか？
よろしくお願いいたします。

■ＱさんからのＡ（答え）

私も中国の航空会社はしょっちゅう利用していますし、
またどこの会社がいい経営をしているか、
またお客が多いか少ないかというのも、
それなりに気を付けております。

にも拘らず私が飛行機の株を嫌がるのは、
世界中どこの航空会社を見回しても
身売りをする話ばかり出てくるのでも分かるように、
商売として難しいんです。
ガソリンが値上がりしてもダメだし、
従業員にストをやられてもダメだし、
お客が減っても補いがつかないし、
SARSみたいなことが起っても、
ましてや飛行機が落っこったらもっと大変な目にあわされます。

例えば日本航空を見たって全日空を見たって、
他所より何倍も高い値段がついているにもかかわらず
赤字になったり、ホテルを全部売ろうか、という話が
現に起っております。
これは業界そのものの宿命みたいなところがあるんです。
ですからそれなりに、もちろん上げ下げがありますから、
安いところを買って高く売るということが
出来ないわけではありませんが、
全体としてマイナスでハンディキャップが大きすぎるというのが
私の見方です。
でも、お好きならどうぞ
空高く飛び上がれるかどうか試して見て下さい。