第1540回
■藪本さんからのＱ（質問）：投資先としてのエステ

はじめまして、毎日楽しく拝見しています。
香港市場に上場している自然美という会社があります。
女性なら国を問わずに美しくありたいという、
本能というか願望が必ずあると思います。
しかしエステサロンは
全ての女性が当たり前のように出入りする店とも思えませんし、
売り上げ利益ともに右肩上がりともいえないようです。

このような業種は成熟化した社会でなら
成り立つような気がしますが、
先生の投資先としての意見はいかがなものでしょうか。
毎年配当はきちんと頂いていますが、
それだけの結果が長く続いています。

■ＱさんからのＡ（答え）

中国はこれから豊かになって、
女の人はみんなおめかしをするようになりますので、
美容や化粧品は次の時代の商売の一つであると思っております。
自然美という会社は董事長さん以下知っていますけども、
元々は台湾の田舎のオバちゃん相手に
化粧品を売っている会社です。

それが中国へ進出して
中国の田舎のオバちゃんを相手に
いま一生懸命売込みをやっているところです。
でも会社の株は余り上がりません。
どうしてかと言うと、
会社のビルも財産に組み入れられて
資本金がものすごく大きくなっているからです。
ビルの家賃はほんの少ししかないのに、
商品の儲けの分け前をもらうことになりますと、
一株あたりの儲けが少なくなってしまいます。
今後といえども株価が上がる見込みはあまりありませんね。