第1523回
■T.SさんからのＱ（質問）：分散投資で海外のファンドを持つのは？

長期で見た場合中国のこれからの発展に期待したいと
中国株に投資している者です。
その中で、分散投資についてお伺いいたします。
1000兆円もの借金を背負う日本は
数年後スーパーインフレになり、とてつもない円安になるため
ドルやユーロに分けて資産を持つように…
という論を述べる方もいらっしゃいますが、
先生はどうお考えでしょうか？
（具体的に　マン・インベストメンツ社の
ファンドを持つといいと勧めておられる方もおいでです）

■ＱさんからのＡ（答え）

日本の政府が１千兆円も借金も持っていることは、
日本国中、大抵の人が知っております。
それでも毎日ちゃんとメシを食っているのですから、
日本がいつおしまいになるか心配しても仕方がないですね。

アメリカの対外貿易も国家予算もみんな具合が悪いんですけど、
それでもダメになると言われてから何十年も経ちました。
それと同じように日本の政府も
そう簡単に潰れると考えない方がいいと思います。
世界中には日本よりももっとずっと具合の悪い国がたくさんあって、
そういう国の人たちから見ると、日本は金持ちの国なんです。
潰れる日が来ないとは言いませんけど、
国が潰れるなんて滅多にないことだし、
そういうことを心配するより、
自分が潰れないように心配するのが実際的だと思います。

そのためにどうするかは当然人によって対応の仕方も違います。
証券会社やらいろんなところから誘いの手がかかって、
色んなことを言うようですけど、
そういうことにはあまり耳を傾けないで、
自分で研究するのがいいと思います。
まだ初歩的な段階ですから、
少々損をして見ないとわからないと思うんです。
安全に安全にと物事を考えるよりも、
失敗してもちゃんとそれに対応できるような
勉強の仕方がいいと思います。