中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1510回
チャントさんからのQ(質問):中国株への米国の影響

いつも先生の書籍やコラムを楽しみにしております。
米国経済と米国長期金利などの
中国株価への影響の配慮についてお伺いします。
米国の住宅バブルのソフトランディングや
金利動向や米国株価が微妙な局面にあると認識しておりまして、
今後の中国株価にもある程度影響するだけに
米国を注視しております。

先生は米国の消費、金利、株価などをどう配慮した上で
中国株の売買に取り組んでおられるのでしょうか。
ご教授下さいますようお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

アメリカは世界一の経済大国ですから、
その動向が世界中に影響を与えるということは当然のことです。
しかし、世界一借金の多い国で、
世界一国際収支が赤字になっている国ですから、
いつ潰れるかいつ下り坂に入るかと世界中の人が心配しています。
そのわりには中々潰れないのがアメリカ人です。
ですからアメリカの地盤沈下を前提にして
ものを考えないようにしよう、
といつも自分に言いきかせています。

たとえばドルが下がるかもしれない、
だから今のうちにドルが下がることを前提にした
財産対策をすればいいと言いますけど、
ドルがいつ下がるかは見当がつきません。
その前に自分の方が死んでしまっているということもありえます。
ですからそういった見方をするよりも、
そういったことがあってもなくても
ちゃんと自分の財産を保持していけるような
お金の運営の仕方はないかと考える方が、
今の時代には合ってるんじゃないかと思っています。
それでも人民元は上がる方向ですから
対米輸出がほとんどその会社の売上になっているような会社の株は、
まあなるべく避けた方が良い、
それよりは同じような仕事をやっていても、
アメリカの商売が少々くらい悪くなっても、
国内商売がそれをカバーしてうまくバランスが取れる会社の方を
私なら選んで投資します。
それよりはそもそもアメリカの影響を受けないでも
業績の良くなる会社ならもっと良い、
という具合な考え方で銘柄を選ぶということをおすすめします。


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2006年10月19日(木)

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