中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1497回
S.AさんからのQ(質問):人生の岐路での決断

邱先生の本を読ませていただいて15年になります。
先生の世の中の捉え方、生き様が大変勉強になります。
ありがとうございます。

社会に出てからずっと大会社のサラリーマンですが、
いつかは起業したいと思いながらも、
30代後半になってしまいました。
人生、時間との勝負と感じています。
入社してからというもの、必死で頑張ってきたことで、
あえて様々な職種にチャレンジしてはいつもトップの成果を出し、
上層部のレーダにもかかっていましたが、
昨年、上司の不正事件に巻き込まれ、
平社員に降格処分となり、左遷されてしまいました。
今置かれている状況は私としてはかなり不遇なものですが、
転職しても従業員として働くのでは同じと思い、
かといって幼い子供を抱える身で起業する踏ん切りもつかず、
会社ではじっと我慢し、
勤務時間外で投資(株・不動産)を精力的にやっています。

先生は非常に決断力・行動力も優れていらしゃいますが、
先生は人生の岐路に立たされたとき、
どのようにして進路を決断してこられたのでしょうか。
恐縮いたしますが、よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

私はサラリーマン生活の経験は1年ぐらいしかありません。
政治的なことに巻き込まれて亡命をしたり、
金のないまま異国をさまよったりして
普通のサラリーマンの百倍くらいはエライ目にあっています。
あなたが事件に巻き込まれて不本意な生活をしていると言うのは、
ご本人としては大変なことですけど、
私から見たらなんでもないことです。

ただし、自分がどう身を処するかは
人のアドバイスを聞いてできることではりません。
自分が納得できなければどうにもならないし、
自分の能力とか勇気とかとも関係がございます。
結局自分で決めるよりないことなんです。
不正事件に巻き込まれて不本意な思いをしていても、
じっとしている所を見ると
あなたは勇気のない人の方に属します。
そういう人はそのままジッと我慢をして
不本意な生活をする以外に方法がないでしょうね。


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2006年10月6日(金)

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