中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1470回
W.TさんからのQ(質問):家族経営の日本の農業

いつも大変楽しく読ませて頂いています。
私の実家は主にスイカを作っている農家で、
兄が一応継いでいるのですが、一人者で病気もあるため、
いずれは私が継がなければと考えているのですが、
今までウチでやってきた農業はどうも好きになれず、
常々何かいいもの(作物等)はないかと考えております。

今後、家族経営の日本の農業はどうしていけばよいと、
邱先生はお考えでしょうか?


■QさんからのA(答え)

農家があまりパッとしないのは
たいてい隣と同じことをやっているからです。
隣がスイカを植えたら自分もスイカを植える。
隣が玉葱を植えたら自分も玉葱を植える。
そうすると同じ物がたくさんできて値段が安くなります。
では、隣がスイカを植えたら自分は玉葱を植える。
隣が玉葱を植えたら自分はスイカを植える。
ということをやると、
うまく行かなかったらどうしようと、もっと不安になるんです。

それが実は農業をやっても金持ちになれないという理由なんです。
ですからどうしても農業をやろうということなら、
去年キャベツが高く売れたら
今年はみんながキャベツを植えますから、
いっしょになって植えずに、
みんなと反対のことをやることが大切です。
でもそんなことができる人だったら農業をやらずに
別のもっと効率のいい商売をやると思います。

ですから、農業の欠点というのは
農業をやっている限りついて回ると思って下さい。


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2006年9月9日(土)

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