■QさんからのA(答え)
黄砂とカシミアの会社はあまり関係はございません。
大体ゴビ砂漠と言いますけど、
あれは砂だけのところじゃなくて、
潅木がいっぱい生えている砂地をゴビと言うんです。
私も実際に現地に行って見るまで分からなかったんですけども、
そういう砂と潅木とがあって、
そして草がチョロチョロとしか生えていない所に育ってるのが
カシミアの羊なんです。
同じ羊でも、オランダあたりに育ってる羊は丸々太って、
毛もいっぱい生えています。
もう一方は何もないところで、
死に物狂いになって草を漁って食べている。
そこから出てきた毛が、
オランダやオーストラリアの羊よりもずっと上等の毛なんです。
ですから砂漠の黄砂くらいのことで
大きな影響を受けるものではありません。
いまは誰でもカシミアのセーターを着たがりますから、
中国が豊かになったら、需要はもっと増えます。
ですから世界中のカシミアを40%も押さえている、
オルドスは非常に強い立場になると見ていいと思うんです。
それがそれほどうまくいっていないのは、
製品デザインが悪いからです。
田舎臭くて、タダでくれてもいらないと言う物が多く、
あれを直さないと、といつも思っているところです。
またオルドスカシミアは石炭発電に手を出して
多角化をやっておりますけど、
それがまだちゃんと軌道に乗ってないことも理由の一つです。
それでも前年度よりは、配当も少しは多いですから、
長く持ってる会社の一つだと思って、今も持続しております。
|