■QさんからのA(答え)
香港と台湾の立場はかなり違います。
香港はイギリス領になっていたのを
イギリス政府が中国政府に返す時に
そこに住んでいる人が困らないように
50年間資本主義体制を変えないという事を条件にしました。
したがって香港はそういう形で
少しずつ中国化に向かっております。
台湾の場合は中国の人たちが
二つの政府に分かれてケンカをしてきましたので、
それをただ簡単に統一すればいいというものではありません。
もちろん台湾人の立場もあります。
一頃そういう特殊な事情を無視して
ただ強引に一緒にするという考え方だったんですけど、
最近は当分現状のままで行こう
という考え方に少しずつ変わってきております。
でも経済的にはもうほとんど
統一したのとあまり変わらない形になっておりますので、
政治家の方が少し遅れているように思います。
そのためには台湾の人たちの立場が認められて、
お互いに満足できるような妥協点に漕ぎつける必要がありますが
これは時間の問題でしょう。
恐らく三通が実現するのが先ず第一ですが、
中国の人が自由に台湾に行けるようになりますと、
香港と同じようにホテル代が一先に3倍に上がるとか、
不動産が値上がりするとか、先ずそういうところからはじまって、
やがて株式市場にも波及するでしょう。
でも株式市場の動きはもっと複雑なものですから、
その時が近づいてから判断されても遅くはないと思います。
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