中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1399回
チャントさんからのQ(質問):持続的に活性化させるために

先生のコラムや書籍を通して日々勉強させていただいております。
今後も変わらぬご活躍をお祈り申し上げます。
さて、中国の外貨準備高が日本を抜いて世界一になったようです。
中国経済の躍進が鮮明なわけですが、
これは外資企業の直接投資や間接投資による
貸席経済の活発化が大きく貢献しているようです。
また、米国経済は国際基軸通貨発行国の立場により
国外をも米国経済に貢献できる仕組みを利用しています。

さて、日本の場合には外資の導入も活発ではないですし、
円は国際基軸通貨でもありません。
法人税率を低くするなどの措置はしているようですがまだまだです。
中央集権から道州制への移行によって
中国のように地域間の競争を促すことなどは有効のようですが、
日本経済を持続的に活性化させるためには、
どんな方策が有効と先生はお考えでしょうか?


■QさんからのA(答え)

日本に育っていると、
つい日本を中心として物を考えたがりますけども、
私なら今世界中のどこで仕事をやるのが一番有利かと考えて、
自分の動きを決めます。
足があるのに、どうしてわざわざ根を生やして
日本に居なきゃいけないのですか。

例えばどこそこの田舎の町に育ったから、
そこを中心として物を考える人が居たとします。
そういう人は自分の田舎を中心に
物を考えることになってしまいます。
私から見ると、
世の中にはもっといっぱい活躍できる場所があるのに、
何で日本ばかりにこだわるんだ
と言いたくなります。
もちろん実際には、日本国内でもやれる仕事は
幾らでもありますけども、
それは成熟化した社会の中でやれる仕事に限られてしまいます。
自分に合った生き方をする積りなら、
もっと広い世界を見回って下さい。
そういう柔軟な発想をする年齢
ギリギリのところまで来てしまった感じはしますけど。


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2006年6月30日(金)

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