中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1396回
青葉台さんからのQ(質問):カンはいつ出るの?

中学生の頃から先生の多くの本を愛読し、
早、二十年近くになります。
先生のおかげで、数年前からの東京都心でのマンション投資で
どうにか億の資産を築くことができるようになりました。
大変感謝しております。

先生にお教え頂きたいのは、
投資やビジネスにおけるカン(判断)のことです。
不動産投資では、人脈を作り、景況を読み、街を歩き、
勇気と行動力で「大丈夫だ」と判断できた時は、
蜘蛛の糸のような細い道が見え、うまくいくことが多いのです。
先生でしたら、これはと思われたときに、
太い道が見えたり、良好な結果がすでに見えていたりということが、
やはり頻繁におありなのでしょうか。
また、そのカン(判断)というものは、
いかに養われ、成長させることができるものでしょうか。
厚かましいのですが
是非、先生の考え方や、やり方をお教えいただければ幸いです。


■QさんからのA(答え)

仕事をやるのにカンが大切なことは間違いありません。
どんなコンピューターを使ってますかとよく聞かれますが、
私の使っているのはカンピューターです、
と冗談まじりで答えています。
カンを働かせるためには
普段から問題意識を持つことが大切です。
問題意識がなかったら、
実際にそのサンプルみたいなものが目の前を通っても、
気が付かないで終わってしまいます。
反対に、このことはこうなるはずだということが、
幾つも幾つも頭の中にありますと、
それにちょっと触れたことが起っただけで、
すぐに気が付きます。
ですから出来るだけ問題意識をたくさん持っている、
ということがカンを働かせる原動力になると思っております。

例えば中国の場合は、
四つの経済特区を南の方に作ったけど、
そこで起っている事を見れば、
他の何もないところの人だって、
あ、これはウチで出来るぞ、とか反射的に考えることができます。
ですから先ず問題意識を持って、自分の目でよく見ると、
人が気が付く前によく気が付いて、
それを実行に移すことができます。
意識のないところにヒントは生まれてきません。


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2006年6月27日(火)

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