■QさんからのA(答え)
社会全体を貧困から解放するというのは、
もちろん政治の最終の目的です。
しかし、そうなって行くプロセスを
どうやってすすめるかについて、
共産党は収入を皆に平等に分けようとしたために、
働かないやつだけでなく皆で怠けようや、
ということになって生産性が下がり、
何百万人もの餓死者を出しました。
それを直すためにケ小平は、
白い猫も黒い猫もネズミを取る猫がいい猫だとか、
先に金持ちになる人があってもいいじゃないかと言って、
今の形に変えたんですけども、
世の中皆で貧乏する積りなら平等に貧乏できますけど、
金持ちになろうと思うと、
皆で一ぺんに金持ちにはなれないんです。
金持ちになる人が先ず現れて、
その連中が欲張ってもっと金持ちになろうと思って、
皆に稼ぐ道を与えると、
金が回ってくる順序に少しずつ豊かになるのです。
その場合、農民が一番最後になるのはやむを得ないことです。
現にいま起っていることは、
農民の息子や娘たちが皆都会の工場に行って働いて、
田舎のお父さんお母さんより多い収入を得ています。
でも、そのうちに今度は農業をやる人が居なくなって、
農作物が高くなりますから、
農業も段々良くなっていきます。
金持ちになるためには、やはり順序があります。
今の中国だったら都会から先に金持ちになって、
それが段々農家にまで浸透する
という形以外のことは考えられません。
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