■QさんからのA(答え)
いまの中国で起こっていることは
30年ぐらい前に日本が高度成長で
ドンドン外貨が貯まった時と大変事情がよく似ております。
したがって同じことも起こります。
おそらく人民元がいまの倍ぐらいの力を持つようになることも
考えられないことではありません。
ただそのプロセスで外貨がたくさん貯まった時に
日本では民間企業にドンドン外貨を貸しました。
それから保険会社に無理やりアメリカの国債を買わせました。
その結果、
アメリカの不動産を買っておかしくなった会社もありますし、
アメリカの国債を買って、後に円の方がずっと高くなったために
大損をした保険会社もございます。
中国にもそれと似た環境になってきましたが、
中国の場合は外国の資源を確保しないと間に合わないくらい、
需要が拡大していますので、
石油でも鉄鉱でも、
政府が先頭に立って資源の開発に狂奔しています。
外貨で外国の鉱山や石油会社の買収をすすめていますから、
多分、日本の二の舞は
くりかえさないで済むんじゃないかなあと思います。
しかし、おっしゃるように人口の割合から言えば
まだ一人当り日本の10分の1くらいですから、
まだまだたいしたものではありません。
ただそれでも日本の外貨準備高を超えるとなると、
損する時の比率は同じですから、
中国政府はなかなか難しいところにおかれていると考えて
間違いはありません。
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